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易の理論(星)

前回の投稿で西洋占星術の話を書きましたので、易の思想を取り上げようと考え、下調べのために易の本を読みなおしました。
易の基礎理論を書くとなると、陰陽五行説、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦の話にも触れるべきかと考えましたが、久々に読み直しても頭の痛くなる内容であり、ブログで取り上げるにはあまりにも難解な内容です。

考えてみれば、易経の解説書は数多くありますが、易の成り立ちについて解説されている本は、殆どないことに気付きました。東洋の占いを研究している人間であれば、陰陽五行説は必須と言えますが、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦の知識がなくても易で占うことは出来ますし、易者として仕事をすることも可能ではないかと思います。

その理由を考えてみたのですが、陰陽五行説、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦などは、八卦の成り立ちを理解するのに必要な知識であり、実践の鑑定の際に必要な知識ではありません。そのため、ほとんどの易経の解説書でも触れられていないのではないかと思います。

そこで、今回は一般の方にも分かる範囲の話をご紹介しようかと思いますが、少し難しいかもしれません。しかし、易の成り立ちは伝えられなくても、易の考え方だけても伝えることができればと思っています。

難しい話に入る前に、易の考え方を少しご紹介します。易者の看板に下記のような絵が描かれているのを見かけたことがある方も多いのではないかと思います。これは「地天泰」(ちてんたい)と呼ばれる卦であり、天下泰平を表しています。

― ―
― ― 地(坤) 下る ↓ 外卦
― ―

―――
――― 天(乾) 上る ↑ 内卦
―――

地天泰

どうして上に地があり、下に天があることが天下泰平を表しているかと言いますと、易の思想では地は下り、天は上るとされてます。また、易の思想では陰陽が調和することが吉とされますので、地が下り、天が上る姿は、陰陽が調和していることを表していると考えます。蛇足ながら逆の場合には、天地否と言う卦となり、一般的には八方塞を表します。

さて、易は3つの陰陽の組み合わせからなる八種類の卦(小成卦)があります。

乾(けん) 自然 天 属性 健 人 父 方位 北西 五行 金  
坤(こん) 自然 地 属性 順 人 母 方位 南西 五行 土
震(しん) 自然 雷 属性 動 人 長男 方位 東 五行 木
巽(そん) 自然 風 属性 入 人 長女 方位 南東 五行 木
坎(かん) 自然 水 属性 陥 人 中男 方位 北 五行 水
離(り)  自然 火 属性 麗 人 中女 方位 南 五行 火
艮(ごん) 自然 山 属性 止 人 少男 方位 北東 五行 土
兌(だ)  自然 沢 属性 悦 人 少女 方位 西 五行 金

易の卦の名前は、地天泰、山天大蓄、天火同人のように天、地、雷、風、水、火、山、地で表されますが、八卦の名前は、乾、坤、震、巽、坎、離、艮、坤となります。これは、乾を例にとりますと、自然としては天を表しますが、家族の中では父親を表し、方位としては北西を表すなど、幾つもの意味があることが理由とされています。

また、八卦は神羅万象を八種類に分類していることから、ここで紹介した以外にも様々な物を表しているとされます。これらの象徴を利用する機会は少ないのですが、易を理解するのには必須となります。但し、失せ物などを探す場合など少し特殊な鑑定の場合には、欠かせません。

さて、実際の占いでは、2つの小成卦を2つ重ねて大成卦とし、この大成卦で占います。
また、各爻には位と正位があります。

― ― 上爻 在野の賢者の位 正位は陰
――― 五爻 君主の位 正位は陽
― ― 四爻 公卿の位 正位は陰

――― 三爻 士大夫の位 正位は陽
― ― 二爻 士の位 正位は陰
――― 初爻 庶民の位 正位は陽

更に応爻、中正と言った決まりがあります。

応爻とは、初爻と四爻、二爻と五爻、三爻と上爻が陰陽の組み合わせとなっているならば、「応爻あり」として吉とし、陰陽の組み合わせとなっていない場合には、「応爻なし」とします。また、二爻と五爻が陰陽の組み合わせの場合には、正応となります。

また、一般の方に一番馴染みがあると思われる周易の三変筮では、変爻(動爻)を求めます。これは、内卦と外卦を求めた後に位を求める占い方です。求めた爻の陰陽を入れ替えたのが、変卦・之卦(いくか)であり、鑑定の参考とします。

この他にも、色々な決まり事は数多くありますが、基本的な理論はこんなところです。

ここで、これらの理論からどんな解釈が生まれるのかを紹介します。

先ほど紹介した地天泰 五爻変を例にしますと、易経にはこのように書かれています。

地天泰 五爻変
易経には「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とあります。
帝乙 殷の紂王の父
妹は長女以外の娘

先ほども書きましたが、地天泰は、万事順調であり、天下泰平を表します。しかし、易経の思想は、完成は崩壊の始まりと考えますので、現在の安泰の時をできるだけ永続きさせることが大切なことを表しているされています。

五爻変の場合には、「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とありますが、どうして「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。」とあるかを解説しますと、五爻は君主の位であることから、太平の世を治める君主を表していると解釈します。

そして五爻は、陰爻であることから己を空しくしていると解釈します。この場合には、己を空しくしている君主を表していると解釈します。

また、応爻である二爻は陽爻であることから陰陽が調和しています。この場合には、有能な家臣に国政を任せていると解釈します。そのため、大事な娘を賢良の臣に降嫁させて大臣に任せることで天下の泰平を保つことを表しているとされます。

「このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とは、教訓とも言える内容ですが、現代に置き換えて考えるならば、会社が順調なときには、社長は自分が先頭になって社員を引っ張るよりも優秀な人材を登用すべきことを表していると言えます。


 
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at 21:21, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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