先日のことですが、真宗大谷派名古屋別院の法要に参列させて頂きました。
真宗大谷派名古屋別院では毎月親鸞聖人や蓮如上人などの命日に法要が行われています。
親鸞聖人や蓮如上人の法要ともなりますと十数人の僧侶の方が参列されることが多いようです。
参加費は無料なことから何度か参列させて頂いてます。
法要の日程と時間は、真宗大谷派名古屋別院のHPに記載されています。
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「一如さん」の日は縁日なども並びますので、かなりの人出となりますが、平日の法要となりますとさすがに参列者は少なく、二十人前後と言ったところでしょうか。
※「一如さん」とは真宗大谷派名古屋別院を開基された東本願寺第十六代法主 一如のことです。
何分にも真宗大谷派名古屋別院の本堂は二・三百人は参列できる大きさですので、二・三十人の参列は何とも寂しく感じますが、参列されている方は手に念誦(数珠)と経本を持ち、胸には半袈裟をかけている方が多く、熱心な方々が多いようです。
真宗大谷派の法要では浄土真宗独自のお経である正信偈が読まれます。そしてこの日の法要も正信偈と念仏、和讃でした。
正信偈は日々の勤行で唱えるべきお経とされていますので、少し熱心な門徒ならば、日々正信偈を唱えている方が多いようです。
この日は熱心な門徒の方が多いためか、僧侶の方々の読経に合わせてお経を唱える方が多かったのですが・・・・
ここで少しばかり問題が・・・
僧侶の方の読まれるお経とずれていると言うか・・・・α~ (ー.ー") ンーー
少し解説しなければなりませが、真宗大谷派では正信偈の唱え方が9種類あります。
1 句淘(くゆり)
2 句切(くぎり)
3 真四句目下(しんしくめさげ)
4 行四句目下(ぎょうしくめさげ)
5 草四句目下(そうしくめさげ)
6 中拍子(ちゅうびょうし)
7 真読(しんどく)
8 中読(ちゅうどく)
9 舌々(ぜぜ)
そして念仏と和讃には8種類の唱え方があります。
1 十二淘(じゅうにゆり)
2 十淘(とゆり)
3 八淘(やつゆり)
4 五淘(いつつゆり)
5 五三淘(ごさんのゆり)
6 三淘(みつゆり)
7 二淘(ふたつゆり)
この他に同朋奉讃式と言う唱え方があります。
以前に菩提寺のご住職に聞いたお話では、法要の重要度で唱え方が変わるそうです。
それぞれの唱え方に抑揚の付け方や速さの違いがあるそうなのですが、在家の唱え方は、正信偈は草四句目下(そうしくめさげ)、念仏と和讃は同朋奉賛式か、三淘(みつゆり)とされています。
お経に抑揚をつけた唱え方は声明と呼ばれる読み方ではありますが、歌の練習の様に指導を受けなければ唱えられる唱え方ではありません。
さてこの日の法要では、正信偈は舌々(ぜぜ)と呼ばれる非常に早い唱え方でした。そして念仏と和讃は五淘でした。そのため、一般の門徒が僧侶の方と一緒にお経を読むのは非常に難しいと言えます。
管理人はお経の冒頭で草四句目下(そうしくめさげ)でないことが分かれば、黙ってお経を聞く事にしています。それが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、無理して読んでも不協和音になるだけであり、他の方の迷惑になると考え、お経を聞く事にしています。
しかし、同じ浄土真宗でも浄土真宗本願寺派となりますと事情は大きく変わるようです。
浄土真宗本願寺派の正信偈は「真譜(しんぷ)」「行譜(ぎょうふ)」「草譜(そうふ)」と呼ばれる3種の唱え方となりますが「真譜(しんぷ)」は親鸞聖人の祥月命日に本山でしか唱えられないことから実質的には「行譜(ぎょうふ)」「草譜(そうふ)」の二種類となります。
参考サイト
西法寺@芦屋の公式ページ
色んな正信偈。
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寺子屋NET 浄土真宗本願寺派 蓮浄寺
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◆京都生まれの気ままな遁世僧、「今様つれづれ草」。◆
弥陀成仏のこのかたは…。(六首引和讃より)
こちらから
「正信偈和讃」の旋律に関して
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星