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タロット・カード占いの落とし穴(星)

今回は前回の続きと言う事で・・・・

前回は、開業を予定されている方には、厳しい未来が待ち構えていることをお伝えした話を投稿しましたが、実はこの話には続きがあります。鑑定が終わった後に、話の成り行きから同じカードの並びから真逆の答えを導き出すことは可能であるとの話となりました。

これは、出鱈目なカードの意味を伝える必要もなく、カードの解釈を少しばかり変更することで充分に可能なことです。これがカード占いの落とし穴とも言うべきことであり、初心者が陥りやすい盲点です。しかし、プロの占い師の多くは、このことを利用して依頼者にとって耳障りの良い結論を導き出します。

そんなことが出来るのかと思われる方も多いかと思いますが、トランプにしてもタロット・カードにしても専門書には、カードの意味として数多くのキーワードが並んでいます。そのキーワードには、非常に軽い意味から非常に重い意味もあれば、肯定的な意味や否定的な意味などが入り混じっています。勿論、そのどれを採用するかが占い師の技量と言えますが、依頼者にとって都合の良い意味を繋ぎ合わせるならば、依頼者に都合の良い答えを導き出すことが可能となります。

カードの意味の一例

恋人 The Lovers
正位置
※若い男性(あるいは女性)。恋人たち。恋愛関係へすすむ。女性からの誘惑。セックスのある関係。性的な欲望が満足させられる。同棲。
※楽しい様子。娯楽。レクリエーション。好きなことができる。
※美しい相手。情熱家。燃え上がる愛情。二つの道のどちらを行くべきか選択すべきとき。恋愛面や人生上で決断が迫られてくる。


秘法★カード占い入門 木星王 日本文芸社 P89

この本は、昭和59年に発刊の古い本ですが、当時はタロット・カードの専門書と言えるような本もありませんでした。
読み返してみますとちょっと疑問を感じるキーワードが並んでいると思いますが、間違いではありません。

これに対して少し専門的な本となりますと、少しばかりキーワードも難解となります。
 

+正位置のキーワード
選択の時、コミュニケーション、突然の予測できない変化、おもしろい経験、恋愛、友情、あたらしさ、結婚、幸福な交際の始まり、共同、出会い、試験、選択、認められること、無邪気、魅力。選択は正しかったと分かる。正しい選択。
 予期せぬ幸運を手にする。
 予期しない場所、社交の場で、あなたに気のある人を通して成功が訪れる。
 宝くじが当たる。
 避けられない結果に悩むが、結果的に(自分ではそうとしらずに)、適切な決心と適切な行動をすることになる。あるいは誰かがあなたから問題を取り除いてくれたり、事態が変わり、問題そのものが消滅することもある。


タロット大事典 東條真人著 酷暑刊行会 P44-P45

この本も1994年の発刊と古い本であり、内容にも疑問を感じることが多い事からお勧め出来ない本ではありますが、キーワードとして並んでいる言葉は出鱈目ではありません。

更にこれがより専門的となりますと一般の方には、ほとんど意味不明な文章ではないかと思います。
 

【恋人たち】
声の子供 強力なる神々の神託
アルカナ6
双子宮(双子座)
キーワード:感情的な人生

意味
あなた自身より高度な側面が最善の仲介者となる。結果よりも過程を重んじよ。外的価値と内的価値を選択する。自己の抑制はより高い自覚をもたらす。誘惑と動揺をのりこえられるのは、決断と誓約によってだけであろう。友人として、あるいは兄弟姉妹としてのコミュニケーション、知恵によって結びついた対立する者同士の友情。知的な柔軟性。


Tarot タロット 未来を告げる聖なるカード A・T・マン P45

こちらの方が本来のカードの意味であり、これらの抽象的な言葉から具体的な啓示を読み取るのが、占い師の本来の役目であると言えます。

初心者向きの本、専門的な本、より専門的な本と3冊の本に書かれたキーワードをご紹介しましたが、これらのキーワードのどれを使用しても間違いではありません。そのため、キーワードの選び方次第では、真逆な結論を導き出すことは、それほど難しいことではないと言えます。

また、占い師が先入観を持っていますと、無意識に自分の先入観に沿った答えを導き出す結果ともなります。これがタロット・カードなどカード占いの落とし穴と言えます。それを防ぐためには、どうすべきかとなりますが、これは企業秘密と言うべき内容です。

( ̄~ ̄;) ウーン・・・・

これで終わると石を投げられそうですので、少し書きますと先入観を持たないようにすることは当然ですが、社会経験と知識の裏付けが必要となります。依頼者から相談を受けた段階で、どのような状況にあるかを頭の中で整理することから始まります。そして次にカードの意味との整合性を考えます。

依頼者からお聞きした話とカードが対応しているならば、素直にカードを解釈します。ここで問題になるのは、どのキーワードを使用するかとなりますが、大事なことはカードの基本的な意味を把握することです。基本的な意味さえ把握していれば、キーワードに囚われる必要はありません。

次に問題となるのは、依頼者の年齢や社会的な地位に合わせてカードを解釈する必要があります。例えば、同じ恋愛を占ったとしても、20代の人と40代・50代の方とでは、同じカートでも異なった解釈をしなければなりませんが、これは社会経験と知識の裏付けとしか言えません。

これらのことを前提にして解釈しますが、依頼者からお聞きした話とカードの意味が食い違っている場合には、何か隠れた問題が潜んでいないかを考えなければなりません。依頼者の方が鑑定に無関係と考えて、話されなかったことがカードに反映していることも多いのですが、依頼者が見落としていた問題が顕在化することを警告している場合もあります。

本来の占い師の役目とは、この依頼者が見落としている問題を見抜き、依頼者がより良い選択ができるようにアドバイスするこどではないかと思います。

at 11:40, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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開業の時期と決意(星)

このところ、占いの話ばかりが続いておりますが、・・・・
読者の方は心霊世界の話に興味があるのではないかなどと思っています。

しかし、心霊世界の話ばかり書いていますと気が重くなると言うか・・・・
どこまで書いて良いのかと迷います。

( ̄〜 ̄;)ウーン・・・

投稿する内容に困ることはないのですが、書いていて楽しい話題でもありません。あれこれ書きますと読者を脅かしているような気分になるだけでなく、自分の体験でしか書けませんので、自分で確信を持てない内容に関しては、投稿を控えています。

それに比べますと占いの話は気が楽と言うか・・・・
気楽な気分で書いています。

(^―^) ニコリ

そんなわけで、もう暫くは占いの話を続けさせて頂きます。m(_ _)m

それはさておき・・・・

先日のことですが、久々に対面での鑑定をしていました。
基本的に対面での鑑定は、お断りしているのですが、定期的に依頼のある方に限って、対面での鑑定をしておいます。いずれは、多くの方に来て頂けるような店舗を構えたいとは考えていますが、暫くは厳しいかなと思います。

さて、話を戻しますと、鑑定が終わろうとしていたときに、依頼者と一緒に同席されていた方から新規で店舗を開業されようとしている人とがいるが、その方と取引をしても良いかを占って欲しいとの依頼がありました。

どのような占い方をすべきかと迷いましたが、タイム・ウィンドウ・スプレッドで占いました。
※商品名は「今後の展開とアドバイス」 こちらから
※対面での鑑定の場合には、鑑定方法に関係なく、時間制の料金です。

タイム・ウィンドウ・スプレッド(タロット・カード)
1 従うべきこと
2 周囲の人の態度
3 社会から受ける影響
4 質問者が抑制・自重できること
5 質問者が抑制・自重できないこと
6 質問者が持っている力
7 希望と恐れ
8 解決するためにやるべきこと
9 とるべき行動
10 行動へのアドバイス
11 秘密にすべきこと
12 将来の家族
13 将来の社会的な圧力
14 将来の運命
15 将来の発展

詳しい内容を書く事はできませんが、カードを並べた印象として「2 周囲の人の態度」が力強い割には、「6 質問者が持っている力」と「7 希望と恐れ」があまりにも弱いカードでした。「4 質問者が抑制・自重できること」や「5 質問者が抑制・自重できないこと」も今一つでした。

その他のカードとの関連を検討した結果、この方は自分の明確な意思を持たないままに開業を決めてしまったのではないかと判断しました。そして最終カードの「15 将来の発展」が状況の変化や移転を表す「剣6」であったことから廃業を含め、経営危機に陥るのではないかと解釈しました。

勿論、この方は開業前であり、現在の方針を変更されるならば、成功されることは充分に可能ですが、今のままでは業者に利用されるだけで終わると依頼者に説明しました。すると、依頼者の方も危ういと考えられていたようでした。その理由が「占い師にこの時期が良い」と言われて開業を決めたことだそうでした。

う・・・ん、同業者としては何とも耳の痛い話ではありますが・・・・

言葉は違いますが、依頼者の感じている不安感と鑑定結果は同じような内容でした。依頼者の方が言われていたのは、動機の問題でした。「自分が本当にやりたいと思うならば、時期は関係ない。占い師にこの時期が良いと言われたから始めるようでは失敗する。」と言われていました。

占い師の立場からしますと時期は関係ないと言われてしまうのは辛い所ですが、管理人も開業されるならば、明確な決意と入念な準備が必須となります。いくら幸運の時期であるとしても立地の調査や入念な準備が必要であり、それらを怠って開業するならば、失敗される可能性は高くなります。この依頼者もそのことを言いたかったのではないかと思います。

この依頼者は、「自分が本当にやりたいと思うならば、時期は関係ない。」とは言われましたが、過去に新店の開店された際には、開店の日取りを選んで欲しいとの依頼がありました。また、新店の候補となる物件の風水を鑑定していますので、風水の影響や運気などを無視されているわけではありません。

ただ、残念なのは、開業の相談を受けた占い師が開業することの大変さや失敗のリスクについて何もアドバイスしなかったのではないかと思われることです。

このことについては、次回に投稿を予定しています。

JUGEMテーマ:占い

at 08:59, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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易の理論(星)

前回の投稿で西洋占星術の話を書きましたので、易の思想を取り上げようと考え、下調べのために易の本を読みなおしました。
易の基礎理論を書くとなると、陰陽五行説、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦の話にも触れるべきかと考えましたが、久々に読み直しても頭の痛くなる内容であり、ブログで取り上げるにはあまりにも難解な内容です。

考えてみれば、易経の解説書は数多くありますが、易の成り立ちについて解説されている本は、殆どないことに気付きました。東洋の占いを研究している人間であれば、陰陽五行説は必須と言えますが、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦の知識がなくても易で占うことは出来ますし、易者として仕事をすることも可能ではないかと思います。

その理由を考えてみたのですが、陰陽五行説、河図(かと)、洛書(らくしょ)、先天八卦、後天八卦などは、八卦の成り立ちを理解するのに必要な知識であり、実践の鑑定の際に必要な知識ではありません。そのため、ほとんどの易経の解説書でも触れられていないのではないかと思います。

そこで、今回は一般の方にも分かる範囲の話をご紹介しようかと思いますが、少し難しいかもしれません。しかし、易の成り立ちは伝えられなくても、易の考え方だけても伝えることができればと思っています。

難しい話に入る前に、易の考え方を少しご紹介します。易者の看板に下記のような絵が描かれているのを見かけたことがある方も多いのではないかと思います。これは「地天泰」(ちてんたい)と呼ばれる卦であり、天下泰平を表しています。

― ―
― ― 地(坤) 下る ↓ 外卦
― ―

―――
――― 天(乾) 上る ↑ 内卦
―――

地天泰

どうして上に地があり、下に天があることが天下泰平を表しているかと言いますと、易の思想では地は下り、天は上るとされてます。また、易の思想では陰陽が調和することが吉とされますので、地が下り、天が上る姿は、陰陽が調和していることを表していると考えます。蛇足ながら逆の場合には、天地否と言う卦となり、一般的には八方塞を表します。

さて、易は3つの陰陽の組み合わせからなる八種類の卦(小成卦)があります。

乾(けん) 自然 天 属性 健 人 父 方位 北西 五行 金  
坤(こん) 自然 地 属性 順 人 母 方位 南西 五行 土
震(しん) 自然 雷 属性 動 人 長男 方位 東 五行 木
巽(そん) 自然 風 属性 入 人 長女 方位 南東 五行 木
坎(かん) 自然 水 属性 陥 人 中男 方位 北 五行 水
離(り)  自然 火 属性 麗 人 中女 方位 南 五行 火
艮(ごん) 自然 山 属性 止 人 少男 方位 北東 五行 土
兌(だ)  自然 沢 属性 悦 人 少女 方位 西 五行 金

易の卦の名前は、地天泰、山天大蓄、天火同人のように天、地、雷、風、水、火、山、地で表されますが、八卦の名前は、乾、坤、震、巽、坎、離、艮、坤となります。これは、乾を例にとりますと、自然としては天を表しますが、家族の中では父親を表し、方位としては北西を表すなど、幾つもの意味があることが理由とされています。

また、八卦は神羅万象を八種類に分類していることから、ここで紹介した以外にも様々な物を表しているとされます。これらの象徴を利用する機会は少ないのですが、易を理解するのには必須となります。但し、失せ物などを探す場合など少し特殊な鑑定の場合には、欠かせません。

さて、実際の占いでは、2つの小成卦を2つ重ねて大成卦とし、この大成卦で占います。
また、各爻には位と正位があります。

― ― 上爻 在野の賢者の位 正位は陰
――― 五爻 君主の位 正位は陽
― ― 四爻 公卿の位 正位は陰

――― 三爻 士大夫の位 正位は陽
― ― 二爻 士の位 正位は陰
――― 初爻 庶民の位 正位は陽

更に応爻、中正と言った決まりがあります。

応爻とは、初爻と四爻、二爻と五爻、三爻と上爻が陰陽の組み合わせとなっているならば、「応爻あり」として吉とし、陰陽の組み合わせとなっていない場合には、「応爻なし」とします。また、二爻と五爻が陰陽の組み合わせの場合には、正応となります。

また、一般の方に一番馴染みがあると思われる周易の三変筮では、変爻(動爻)を求めます。これは、内卦と外卦を求めた後に位を求める占い方です。求めた爻の陰陽を入れ替えたのが、変卦・之卦(いくか)であり、鑑定の参考とします。

この他にも、色々な決まり事は数多くありますが、基本的な理論はこんなところです。

ここで、これらの理論からどんな解釈が生まれるのかを紹介します。

先ほど紹介した地天泰 五爻変を例にしますと、易経にはこのように書かれています。

地天泰 五爻変
易経には「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とあります。
帝乙 殷の紂王の父
妹は長女以外の娘

先ほども書きましたが、地天泰は、万事順調であり、天下泰平を表します。しかし、易経の思想は、完成は崩壊の始まりと考えますので、現在の安泰の時をできるだけ永続きさせることが大切なことを表しているされています。

五爻変の場合には、「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とありますが、どうして「帝乙が妹を優秀な臣下に嫁がせた。」とあるかを解説しますと、五爻は君主の位であることから、太平の世を治める君主を表していると解釈します。

そして五爻は、陰爻であることから己を空しくしていると解釈します。この場合には、己を空しくしている君主を表していると解釈します。

また、応爻である二爻は陽爻であることから陰陽が調和しています。この場合には、有能な家臣に国政を任せていると解釈します。そのため、大事な娘を賢良の臣に降嫁させて大臣に任せることで天下の泰平を保つことを表しているとされます。

「このようであれば幸いを得られ大いに吉である。」とは、教訓とも言える内容ですが、現代に置き換えて考えるならば、会社が順調なときには、社長は自分が先頭になって社員を引っ張るよりも優秀な人材を登用すべきことを表していると言えます。


 
JUGEMテーマ:占い

at 21:21, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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占いと神秘思想(星)

全国的に寒波の襲来とか・・・・
普段は雪の降ることのない地域にも雪が降っているとか、・・・・

管理人の住む地方にも滅多に降らない雪が降りました。

{{(>−<)}}サムイ・・・

外で働かれている方は大変だろうなと思いながらも、ぬくぬくとストーブのある部屋で働いております。

それはさておき・・・・

今回は占いと神秘思想の関係について取り上げたいと思います。
前回の投稿で占いは統計学ではないと書きましたが、東洋西洋を問わず、占いの背景には、神秘の思想があります。勿論、下駄を投げて明日の天気を占うことも占いであると言えますので、すべての占いに神秘思想があるとは言えませんが、易、タロット・カード、トランプ、西洋占星術、東洋占星術などの占いの背後には、神秘思想があります。

一般の方からするならば、それが意味不明とも思えるような理論体系であるとしても、独自の思想があり、その思想を背景にして占いは成り立っています。管理人は、主にカードと易で占っていますので、本当は易やタロット・カード、トランプの背後にある思想について解説できれば良いですが、一般の方に理解できるように解説することは、容易ではないことから、今回は西洋占星術を例に占いの背後にある思想を解説したいと思います。

西洋占星術と言っても一般の方に馴染みのあるのは、星座占いではないかと思います。しかし、星座占いで説かれている〇〇座の人の性格がどのような理由で導き出されるのかを知る人は少ないのではないかと思います。それを知るためには、2と3と4の3つの数字がキーカードとなります。

最初の2は、+と−、3は運動、定着、変通、4は火象、地象、風象、水象です。この+と−、運動、定着、変通、火象、地象、風象、水象の組み合わせで星座の持つ意味が成り立っています。

2区分(正負) +、−
3区分(三要素) 運動、定着、変通
4区分(四素子) 火象、地象、風象、水象

正負
正は外向的、負は内向的を表します。

三要素(クオリティ・Quality) 行動の形態
運動(カーディナル) 活動的な性質 季節の始まりに位置する星座
定着(フィクスト) 安定的な性質 季節の安定期にある星座
変通(ミューダブル) 融通性のある性質 次の季節への移行期にある星座

四要素(エレメント) 本質的な性格
火象 積極的・情熱的 
地象 保守的・安定志向・慎重
風象 知的・独創的
水象 情緒的・感受性が強い

具体的には下記のようになります。

牡未座 外交的 運動 火象 積極的、進歩的
牡牛座 内向的 定着 地象 意志堅固、忍耐力
双子座 外交的 変通 風象 知的好奇心、表現力
蟹座  内交的 運動 水象 家庭的、感受性
獅子座 外交的 定着 火象 権力志向、強情
乙女座 内向的 変通 地象 正義感、潔癖症
天秤座 外向的 運動 風象 公平と調和、社交性
蠍座  内向的 定着 水象 閉鎖的、秘密主義
射手座 外交的 変通 火象 理性と本能の二重性、自由奔放
山羊座 内向的 運動 地象 堅実性、現実的
水瓶座 外交的 定着 風象 独創性、反抗的
魚座  内向的 変通 水象 直観力、神秘性と夢幻性

牡未座を例にとりますと、外交的であり、行動の形態は活動的、基本的な性格は積極的であることから積極的、進歩的と言った意味が生まれます。これは生まれた日の太陽の位置によって決まる星座の基本的な意味ですが、月や水星など他の星もどの星座にあるかで星の働きが決まります。例えば、月は感情を表すとされてますが、月が牡羊座にありますと、マイペース型で押しが強い性格となるとされています。

牡未座 月 猛進的
牡牛座 月 保身的
双子座 月 直感的
蟹座  月 情緒的
獅子座 月 陽気
乙女座 月 知性的
天秤座 月 限定的
蠍座  月 策略的
射手座 月 一方的
山羊座 月 自主的
水瓶座 月 独創的
魚座  月 敏感

また、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星が正の星座に多いのか、負の星座に多いのか、三要素の比率、四要素(エレメント) の比率でも性格を判断します。

例えば、太陽・月・金星・火星が正の星座にあり、木星・土星・天王星・海王星・冥王星が負の星座にある場合には、正と負の比率が4:6となり、やや内向的な性格と判断します。

同じように三要素の比率(活動的な性質、安定的な性質、融通性のある性質)で依頼者の行動の形態を判断します。
例えば、運動:定着:変通の比率が、5:1:4の場合は、積極的に行動される方であり、周囲との調和にも気遣いができる方ではありますが、着実性に欠けると判断します。また、同じように四要素(エレメント) の比率で本質的な性格を判断します。

これらのことは、占星学の入門書ならば、大抵は書かれている西洋占星術の基礎的な考え方です。これらの法則が長年の経験則の積み重ねから生まれたとするならば、西洋占星術は統計学から生まれたと考えることは出来るかもしれませんが、最初に理論があり、それが実践の占いを通して体系化されたと考える方が無理がないのではないかと思います。

管理人は神秘思想にあまり関心がないことから深入りはしてませんが、これらの考え方の背景には、神秘思想と言われる考え方があります。神秘思想が迷信であると切り捨ててしまうならば、西洋占星術は迷信でしかないことになります。例えば、西洋占星術においては、太陽は生命力と自己表現を司るとされていますが、どうして太陽が生命力と自己表現を司るとされているのかを理論的に説明できません。

そのため、科学的な占いは存在するとしても、占いは科学であると言うのには、無理があると考えています。しかし、占いは科学ではないとしても、多くの人々に愛されていることは事実であり、多くの人々が占いの法則性の検証のために努力されていることも否定できないと思います。

at 11:24, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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占いと統計(星)

浄土真宗本願寺派名古屋別院に参拝しましたところ、3月13日から3月16日まで報恩講が開催されることが分かりました。
法要は毎日午前10時半と午後1時半の2回開催され、15日の土曜には、午後3時半、午後5時半にも法要があります。
いずれの法要の後に法話がありますが、15日の午後5時半の法要の後の法話は、リレー形式で9時まで行われるとのお話でした。

もっと早くご紹介できれば良かったのですが、・・・・
名古屋近郊にお住まいの方は、お時間があれば参加してみて下さい。

それはさておき・・・

以前に読んだ星占いの本の中に科学的な占いはあっても、占いは科学ではないと書かれていました。
管理人も長年、占いをしていますが、占いが科学かと問われたならば、同じ答えをすると思います。人によっては、占いは統計学であると言われる方もいますが、本当に鑑定結果を統計調査をした占い師がどれだけいるのだろうかと疑問を持ちます。

勿論、実際に鑑定結果を統計調査された方もいます。古い本ですが、昭和37年に発刊された「手相術 浅野八郎著 光文社」は生命線、知能線、感情線の主要な線を中心に書かれた本ではありますが、実際に統計調査をされた結果を公表されている珍しい本です。

運命学の本ではありませんが、薬局を経営している知り合いから手相と病気の関連について書かれた本を紹介されたことがあります。記憶では病院の医師が患者の手相と病気の関係について調査した結果をまとめた本でした。どちらも手相の本なのは、星占いなどに比べますと不特定多数の方を対象とした調査が容易なことが理由ではないかと思われます。

少し古い本となりますが、故鮑黎明氏は、著書「開運 2002年度版 風水暦」の中で下記の様に書かれています。少しばかり専門的な話となりますが・・・
 

 日本では一年の始まりは毎年の2月4、5日の「立春点」であると一様にどの方位学の書をはじめ、東洋の占術書には記されていますが、実はこの「年の起点」は東洋占術においては大きな問題であります。
 すでに四柱推命(中国では八字と呼びます)では、年の起点について立春説と冬至説に分かれています。数の上からは立春説派の方が圧倒的に多いのですが、冬至派の意見も無視できません。
 中国、台湾、香港でも状況は大同小異でしたが、20年ほど前に台湾の陳怡魁博士が独創的な起点説を発表したことにより、両者の論争に事実上のピリオドを打つことになったのです。それは簡単にいえば、原則として「干支」は毎年ほぼ立春が起点となりますが、「九星」は小寒が起点になるというものです。
 正確にはその年によって起点がずれます。陳怡魁説によれば、干支・九星の起点は12月22、23日の冬至から2月4、5日の立春までの45日間を前後して移動することになります。
 陳怡魁博士は筆者の恩師であり、何千何万人のお弟子さんから総計20万人のデータを集計して、帰納的に結論づけた素晴らしさは他の追随を許しません。
 これまでに東洋占術を研究してきた人には抵抗があるでしょうが、どうか実占することにより、その正当性を確かめてほしいものです。


開運 2002年度版 風水暦 鮑黎明著 P4-P5

管理人は、四柱推命や紫微斗数に精通していませんので立春説と冬至説のどちらが正しいとは言えませんが、故鮑黎明氏は冬至説を採用されています。そのため、故鮑黎明氏の著書では、一般的な暦とは日の九星が異なっています。

また、石川源晃氏は【演習】占星学には星占いの法則を統計学で検証することについて触れられていますので、少し抜粋してご紹介します。
 

☆−占いと統計−☆
 本書は統計の専門書ではありませんが・・・・

 読者に認識していただきたいのは、占星学は統計に基づくから正しいというものではないということです。占星学が正しいのは、冷静で客観的に記録を検討するという姿勢が、占星学をつねに正しく導いているからです。
 なお、占星学の法則の評価をする場合とか、どのような場合に適用するものがよいのか? という問題を研究する時には「統計的な研究」が重要なものとなります。
 筆者は客観的なデータによって占星学の法則を証明するために、1975年に「占星学による576件の航空機事故」を、また1982年に「占星学による548日間の東京の天気」を数学的統計によって研究し、それぞれ米国占星学者連盟AFAで発表しました。この研究では、いずれの場合についても、法則に「一致」したものと、「一致しない」もの、および結果が「明らかでない」(いわゆる灰色な)ものの3種に分けて検討しました。
 アディーによれば、占星学の統計研究する場合には、少なくとも「300件以上」の客観性のあるデータを使用すべきであり、データの数がそれ以下の時には、統計を論じてはならないといっています。なお、統計数学では、調査・研究するためのデータを「サンプル」と称しますが、本誌では「占星学データ」と称することにします。


【演習】占星学入門 石川源晃著 平河出版社 P37-P38

尚、この本では、統計の客観性を保つための注意点を詳しく解説されています。

また、著者の石川源晃氏は、この本の中で「事前確率」の解説として1921年から1974年までの53年間に起きた軍用機を除く、576件の民間航空機の事故(死者が五名以上)と占星術の関係について調査された結果を紹介されています。その内容を引用しても占星学の知識がないと意味不明な内容となりますので、結論だけを紹介します。
 

 このような手続きを重ねながら、占星学と航空機の事故の関わりを、一つ一つ丹念に統計数学で証明していき、マレフィック(火星 土星 天王星 海王星 冥王星 ※原文は全て記号で表示されています)と太陽【原文は記号も表示】との間のセクスタイル【原文は記号も表示】(60度)、クインタイル【原文は記号も表示】(72度)および△トライン(120度)のアスペクトの複合との事故との適合(fit)が顕著であることが証明されました。
(その詳細については本書の範囲を越えるので割愛します)


【演習】占星学入門 石川源晃著 平河出版社 P44

他に姓名判断の本で新聞の記事に掲載された名前と事故や事件の関連性について調べられた方の話を読んだことがありますが、具体的な統計調査ではありませんでした。

統計を利用して占いの法則性の検証した結果について書かれた本は、他にも多数あるとは思いますが、知っているのはこの程度です。

石川源晃氏は、引用させて頂いた文章の中で「読者に認識していただきたいのは、占星学は統計に基づくから正しいというものではないということです。占星学が正しいのは、冷静で客観的に記録を検討するという姿勢が、占星学をつねに正しく導いているからです。」と書かれています。占いの法則の検証をすることは、非常に有意義ではありますが、占いは統計に基づいているとは思いません。

その理由を書き始めますと長くなりますので、次回にさせて頂きます。


 
JUGEMテーマ:占い

at 15:20, 星 良謙・子授け地蔵, 占いの話

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臨済宗の葬儀(星)

先日のことですが、親戚の葬儀に参列させて頂きました。
親戚と言っても遠い親戚であり、故人とは儀礼的な挨拶を交わしたことしかありませんでした。
しかし、母の代理と言う事で参列させて頂きました。

故人の家は、臨済宗でしたので、葬儀も臨済宗の作法で行われました。
管理人は、臨済宗の葬儀に参列させて頂いたことはないことから、故人には申し訳ないなと思いながらも興味深く拝見させて頂いていました。

詳しくは覚えていませんが・・・・
大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)を3回唱えられた後に、銅鑼と太鼓、リンを交互に次第に早く打ち鳴らすことを3回繰り返されました。

調べましたところ・・・・

携帯用のリンは引磬(いんきん)
銅鑼は鐃祓(にょうはち)
※祓 フォントがありませんので代用です。本当は金偏となります。

次に導師が先端に波状の朱色の飾りがついた1メートル程の角材を振り回されました。

(@@?(?@@(@@?@@)@@?)(@@;)

何らかの意味があるのだろうとは思ったのですが、意味が分かりませんでした。

家に戻って調べましたところ、松明(たいまつ)の模型でした。
 

「引導」悟りへの導き
「大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)」が3回唱えられた後に、鼓祓(くはち)を三通(銅鑼と太鼓を交互に鳴らすことをしだいに早く打ち鳴らすことを三度繰り返されるもの、鏧(けい)代用されることもある)して、引導となる。

導師は、法炬(たいまつ)を取って、左回りに一回、右回りに一回、ゆっくりと回す。これは一円相(円相)を空中に描く所作である。一円相は完全無欠な悟りの境地を示すシンボルで、禅僧の書にもよく用いられる。引導作法が故人を悟りへと導くものだとするならば、この一円相の作法は導師が故人と禅問答をしていると解することができるだろう。次の引導作法が言葉による導きであるのに対し、一円相は仕草による導きというわけだ。

この所作は先の黄檗の故事に基づくものであるが、同時に火葬に火をつけるためのセレモニーでもあった。現在では本物の松明(たいまつ)は使われず、紙などで作られた模型が用いられる。線香で代用することもある。ちなみに、この儀礼を禅宗では秉炬(ひんこ)というが、浄土宗なとでは下炬(あこ)という。


※祓 フォントがありませんので代用です。本当は金偏となります。
六代宗派でこんなに違う葬儀のしきたり 渋谷申博著 洋泉社 P107-P108

この儀礼が終わった後に導師が何か唱えられていましたが、聞き取りにくいこともあり何か分かりませんでしたが、引導法語と言うものだそうです。
 

秉炬が終わると導師は法炬(松明)を払子(先に動物の毛をつけたハタキ状の法具)に持ち替えて、引導法語を唱える。引導法語は死者を悟りに導くための教えを詠み込んだ詩文だが、唐時代にはやった駢儷体(べんれんたい)という文体を使うので、作るのも聞き取るのも難しい。


六代宗派でこんなに違う葬儀のしきたり 渋谷申博著 洋泉社 P107-P108


管理人が参列した最後に導師が「喝(かつ)」と叫ばれました。

考えてみれば、お坊さんが「喝」と叫ばれる場面に立ち会ったのは初めでした。

その後、読経となり、焼香が始まりました。
管理人も故人の冥福を祈って焼香させて頂きました。
臨済宗の焼香の作法は記憶していなかったので、香を押し頂いて香炉に投じたのですが、家に帰って、臨済宗の焼香は香を押し頂かないで一回のみでした。

蛇足ながら曹洞宗の焼香もご紹介します。
 

曹洞宗は、右手で香をつまんだ後、両手で額のところまで持ち上げて押し頂き、香炉に投じる。続いて少量を押し頂かずに焚く。二度目は従香というのだが、焼香する者が大勢の場合には従香を略す。


六代宗派でこんなに違う葬儀のしきたり 渋谷申博著 洋泉社 P109

at 12:24, 星 良謙・子授け地蔵, 仏教

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