天台宗の教え1(星)
プロ野球は開幕となったのですが・・・・
中日ドラゴンズは開幕2連敗・・・・o( _ _ )o ショボーン
o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)o
オリャー!!(ノ-o-)ノ⌒┳ ┫┻┣
当然の如く、機嫌が悪い・・・
そのため、今回の投稿は難しい内容となります。
え、何か問題でも・・・・
このブログは中日ドラゴンズの成績次第で投稿内容が難しくなるのです。キッパリ・・・
それさておき・・・・
今回は、天台宗の教えについて取り上げたいと思います。
天台宗の教えとは何かを一言で要約することは非常に難しいことから、「仏教の常識がわかる小事典」から引用し
教えの特徴
最澄の開いた日本「天台宗」の教えは、中国天台宗の教えのみでなく、真言密教、禅、戒律の三宗も包含した独特のもので、これら四宗はすべて『法華経(ほけきょう)』の「すべての人々は仏陀になることができる」という教えに統合できると説いている。これは奈良の法相宗の僧・徳一(とくいち)の説く「三乗説(さんじょうせつ)」、すなわち仏教には三種類の乗り物があり、菩薩の乗り物に乗った人は成仏(じょうぶつ)できるが、声聞(しょうもん)や縁覚(えんがく)という修行をはじめたばかりの人は成仏できないとする説に対して、最澄はだれもが一つの乗り物に乗って成仏できるという「一乗説(いちじょうせつ)をとって、仏教の統合化をはかったのである。
仏教の常識がわかる小事典 歴史から教義、宗派まで 松濤弘導(まつなみ こうどう)著 P132-133
※法相宗(ほっそうしゅう)
唯識(ゆいしき)思想を狭義の根本とする宗旨
大本山は興福寺と薬師寺
北法相宗 清水寺 1965年に法相宗より独立
聖徳宗 法隆寺 1950年に法相宗から独立
簡単に要約しますと、引用した解説となるのですが、法相宗の教えが分かりませんと何を言っているのか分からないことから、今度は法相宗の教えについて引用させて頂きます。
法相宗の教義の特徴
法相宗の教義は前述の如く唯識(ゆいしき)思想を中心に説きますが、昔から「唯識三年倶舎(くしゃ)八年」といって倶舎を八年間学び、その後に唯識を三年間学ばなければ理解できないというほど難解な教えとされています。いや十一年間勉強しても分からないといった方が正確かもしれません。
唯識教義は生老病死(しょうろうびょうし)の無常の世界で、迷える自分自身の心を深く探求していきます。その結果、一切諸法は心より顕現されたものであり、心の外に何物も存在しないことを覚知することにより、生死の苦しみから解脱できるとする教えです。
大法輪閣 日本仏教十三宗ここが違う P11
平安・奈良仏教の違い
法相宗では人間の機根(きこん)の違いを尊重する思想として、声聞定姓(しょうもんじょうしょう)・独覚(どくかく)定姓・菩薩定姓・不定種(ふじょうしゅ)姓・無性有情(むしょううじょう)姓という五格格別説(こしょうかくべつせつ)を立てます。この無性有情姓というのは、悟る能力のない人です。すると仏教には一方に一切衆生悉有仏性(しつうぶっしょう)とか山川草木悉皆(しつかい)成仏という教えがあり、それに反するということで歴史的に他宗から批難を浴びたこともあります。
しかし唯識思想とて仏に成る教えです。ただ唯識では、仏ではなく凡夫に主眼をおき、理想の極楽世界ではなく現実の娑婆世界に軸足をおくのです。人間の内面へ内面へと沈潜し、不完全な自分を凝視するのです。そして人間を捨てずして人間を超越していく教えです。したがってこの五格格別説も、人々にあてはめて人を批判するのではなく、私自身を省みますと、仏になる可能性よりも末那識の働きによる自我意識が強く、無性有情の固まりのようです。
大法輪閣 日本仏教十三宗ここが違う P13-14
※末那識(まなしき) 自我意識 法相宗ではこれを迷いの根源と考えます。
天台教学も唯識思想も非常に難解な教えであり、素人が本を読んで勉強して理解出来るような内容ではありませんが、天台宗が高い理想を掲げた理想主義の教えであるとするならば、唯識思想は現実を直視した教えであると言えます。そのため、どちらが正しいかと議論することに意味はないと思いますが、最澄と徳一は激しい議論を繰り返していています。
さて、天台宗の教えについて解説するつもりが、法相宗の教えの解説になってしまいました。しかし、最初に書きましたが、天台宗の教えを簡単に要約することは非常に難しいことです。その理由として四宗融合があります。これは密教、禅、戒律の教えを法華経で統合する教えです。これは様々な説き方をされている仏の教えを法華経で統合することですので、天台宗の教えを解説しようとしますと、これらの密教・禅・戒律・法華経の解説から始めなければならなくなってしまいます。
詳しくは「大法輪閣 日本仏教十三宗ここが違う」を御読み頂きたいと思いますが、「大法輪閣 日本仏教十三宗ここが違う」の内容を簡単に要約しておきます。
教義の特徴
教観二門
経論(お経と教説の解説書)の解釈や研究を中心とした理論面が教相門(きょうそう)、それらを実践して体得する修行や準備が観心門(かんじんもん)であり、このどちらにも偏ってはならないとされています。
法華開会
お釈迦様が説いたとされているお経ではありますが、お経は長い期間をかけて成立していることから、矛盾する内容もあります。それらを体系的にまとめることが、教相判釈(きょうそうはんじゃく)ですが、中国の天台大師はその判断基準に法華経を置き、独自の五時八教判(ごじはつきょうはん)という体系を作り上げました。
これは法華経以外は方便の仮の教えではあるが、方便であることを知れば、方便はそのまま真実であり、方便を離れて真実はないという方便と真実を統一融合する教えです。これは、小乗と大乗を融合する教えです。
円教
法華経は、小乗的仏教全般の教え、大乗仏教に共通する教え、大乗の菩薩の為の教えとは異なり、完全無欠の円満な教えであるとの考えです。
円頓止観
すべての現象や存在がそのままに真実に繁栄し、それが自分の心と直接にしたものであることを観得すること
他宗との違い
天台宗の基本的な立場としては、四宗はそれぞれが大切であって、どれ一つ欠けてもならないと考えます。しかし、すべての人が同じように学ぶことはできないことから、それぞれの人の機根に合わせて学び、信仰すれば良いとされています。
いずれにしても天台教学を簡単に説明することには無理があると思いますので、深入りしないようにと思っていたのですが、やはり簡単に解説することは出来ませんでした・・・・
尚、下記のサイトは天台宗の教えを分かりやすく解説されていますので、お勧めです。
さすがに本職と言うべきでしょうか・・・
慶福寺 天台宗の教え こちらから
次回は、難しい話は別にして、個人的に感じている天台宗の印象を書きたいと思っています。
星
at 15:02, 星 良謙・子授け地蔵, 仏教
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