過去世について3(星)
このブログではあまり過去世の問題を取り上げませんでしたが、霊障鑑定を始める前には、過去世の問題にはあまり関心がありませんでした。その理由は、管理人が自分の過去世に関心もなかったことや過去世の事で悩まなかったことが大きいのかもしれません。
管理人は、自分の過去世に関心はありませんでしたが、守護霊の話などから過去数代の生まれ変わりに関して多少は聞いています。守護霊の話では、幾つかの国に生まれ変わっているようですが、毎回別の国に生まれているようです。最初はそんな物なのかと考えていましたが、何人かの過去世を調べさせて頂いたところ、管理人の様に毎回別の国に生まれることは珍しく、大半の方は過去世においても日本での人生を過ごされていることが多いようです。勿論、日本での生まれ変わりを繰り返されている方であっても異なる国での過去世を経験されている方も珍しくはありませんが、半数以上の過去世を日本で生まれている傾向があります。
しかし、何分にも過去世について詳しく占った方の人数が少ないことから生まれ変わりのメカニズムや生まれ変わりの周期などあまりにも分からないことが多いのですが、基本的には時代や地域は異なっても同じ様な人生を生きることだけは分かっています。勿論、これには例外もありますが、管理人はその例外の1人です。管理人は自分の過去世について関心がなかったことから詳しく調べることもありませんでしたが、中国では仙人修行をしていたようであり、北欧ではハンセン氏病の患者として生きたと思われます。また、古代ギリシャでは都市国家の王族として生き、主に軍人として生きたようです。
過去世の話については検証できないことばかりではありますが、思い当たることは幾つかありました。その一つは以前から何となく興味を持つ地域が過去世で縁の地域であった事であり、若い頃から興味を持っていたことの多くが過去世で経験していたことであったりしました。占いにしても高校生の頃にトランプ占いに興味を持ったのが始まりでしたが、社会人になった頃にはあいつの占いは当ると言われるようになっていました。やがて運命を好転させる力や神秘思想に関心が移り、神秘思想や気功などを調べていましたが、これも過去世の影響であったのかとも思えます。
それでも他の方に比べるならば、過去世の影響がそれほど大きくないと感じています。過去世について一般論として書くのであるならば、1000人程度の方の過去世について調べたいところではありますが、霊障の鑑定の一環として鑑定しているだけです。そのため、一般論として書くには、詳しく調べた方の人数が少なすぎて断定的なことは書けませんが、過去の鑑定では過去世の影響を強く受けている方が少なくありませんでした。例えば、過去世において宗教家をされていた方は、精神世界や神秘思想に興味を持つ傾向がありますし、過去世の人間関係を今世においても再現している方も少なくありません。また、初めて訪れた土地なのに懐かしさを感じた土地が過去世において縁があった土地であったとのお話もお聞きしています。
そのため、過去世の影響は大きく、過去世の苦悩が今世の人生の苦悩となっていることも少なくないようです。これは前世の宿題を今世に持ち越しているとも言えますが、同じ様な環境で同じような悩みを抱え、同じような失敗を繰り返している方が少なくないようです。そのことを魂の学びと考えることはできますが、個人的には霊障の一つとし考えています。
しかし、残念ながら過去世についてはあまりにも分からないことが多過ぎる状況です。生まれ変わりのサイクルも人によって異なっているようであり、短い場合には数十年、長い場合には数百年と人によって極端な差があるようですが、理由も分かりません。また、生まれる前に両親を選んでいるのか、ランダムに選ばれるのかも分かりません。霊能者によっては生まれる前に自分で両親を選ぶとの意見もありますが、個人的には肯定も否定もできない状態です。
個人的な経験ではありますが、今から30年程前に霊能力を持つ知り合いから「あなたは先祖の期待を一身に背負って生まれてきた」と言われた事があります。何分にも管理人の家系は非常に深刻な霊障でしたので、そのことを知りながら生まれてきたとするならば、余程のお人好しか、自信過剰のどちらかとなります。そのため、どんな理由があってこの家に生まれたのかとの疑問を持ったことを覚えています。しかし、個人の意思とは無関係に何らかの法則が働いて両親や環境が決まると考えることも出来ます。
いずれにしても分からないことだらけではありますが、無理して答えを求める気はありません。世の中には霊界の構造や生まれ変わりの仕組みを詳細に説く霊能者や宗教家は数多くいますが、これらの意見には疑問を感じることが少なくありません。例えば、こんかいの過去世についても魂は本体と分身の関係で成り立ち、霊格の高い本体と5つの分身が一組となり、順番に生まれ変わっているとの説がありました。この説では、一組の魂のグループが経験を共有することで魂修行をするとの話であり、すべての分身と本体が生れ変るとそれ以前の人格は過去の記憶してだけ残るとされています。
この説によれば7代前の過去世は記憶としてだけ残り、7代前の過去世の人格は存在していないことになります。しかし、過去の経験では7代前以前の過去世も人格として存在していると思われます。では何代前までの過去世が存在しているかとなりますと管理人にも分かりません。古くなればなるほど過去世の意識を探ることが困難となり、旧石器時代が限界となります。旧石器時代は30万年前から始まりますが、過去世の意識を探ることができたとしても当事者に時代感覚もなく、何万年前を生きたかも分かりません。
そのため、分かることは魂の歴史は旧石器時代には始まっていることだけであり、何代前まで過去世を遡ることができるかは、現状では分かりません。また、過去世の影響を受けていると思われますが、同じ魂のグループが過去世の経験を共有していると言えるのだろうかとも疑問を感じますし、生まれ変わりが魂修行を目的にしていると断言できるほどの経験もありませんが、それを否定するだけの経験もありません。いずれにしても個人的に経験した範囲のことしか書くことはできませんが、過去世や生まれ変わり、霊界の仕組みなどは、簡単に分かることでもなければ、簡単に説明できるようなことでもないと思っています。
自動書記が始まった当初に守護霊に霊界の仕組みについて聞いたところ、お前は日本についてどれだけのことを語ることができるのか言われました。お前が語ることができるのは、自分が住んでいる地域であり、自分が訪れたこともない地域についてどれだけのことを語ることができるのかと言われました。つまり霊界と言っても広く、自分が住んでいる世界について語ることはできても、それ以上のことは語ることができないとのことだと言いたいと思われます。
また、別の神霊に同じ質問をしたところ、霊界のことをほとんど知らない者に霊界の仕組みを説いたところで理解できないとも言われました。これは電気もガスもない時代の人間に現代社会の生活を説明できるかとの話と同じことであると言いたかったのだと思われます。例えば平安時代の人間にテレビやラジオ、自動車などを見せて構造や仕組みを説明したとしても理解することは非常に困難であり、式神が中で操っていると考えるのではないかと思います。これは人間が陥りやすい考えであり、自分が理解出来ないことに関しては、自分が理解できる範囲で答えを求める傾向があります。
こんなことを書く霊能者は皆無にも近いのではないかと思いますが、霊障の解消を最優先にしていますと、先入観は障害になりますので、分からないことは分からないことにしています。自分が納得できるような答えを求めても自己満足だけであり、霊障の解消には弊害とでしかないと考えています。鑑定結果が矛盾だらけとなることは珍しくありませんが、その矛盾の中に自分が知らないことが隠れていることが珍しくありません。気付けば、そんな矛盾との格闘を続けているのかもしれません。
星
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at 01:37, 星 良謙・子授け地蔵, 霊障
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